【アートに触れよう】群馬県立近代美術館にて「デミタスカップの愉しみ」が会期を変更して開催!

ミントン窯 デザイン:クリストファー・ドレッサー
《ターコイズ地七宝繋ぎに花文カップ&ソーサー》(1871 年) 

企画展「デミタスカップの愉しみ」が会期を変更して開催!

企画展「デミタスカップの愉しみ」が群馬県立近代美術館にて、6月15日〜6月27日に開催される。今回の企画展では、デミタスカップ・コレクター村上和美のコレクションから精選したデミタスの逸品約380点を紹介する。生活の場面を彩り、時代の感性を映し出すデザインの変遷を味わいつつ、掌に載るサイズに大胆な、また繊細華麗な技巧を凝縮したアンティーク・デミタスの豊かな世界を楽しんでみてはいかがだろうか。

デミタスカップとは。

16世紀から17世紀にかけて東洋から西洋にもたらされた喫茶の習慣と陶磁器は、その後のテーブルウェアの成立や、装飾芸術の発展に貢献することになった。
江戸初期の伊万里焼や柿右衛門など日本の磁器も、優れた色絵の技術や異国的な文様で人気を博し、そして東洋陶磁器に魅せられた王族や大貴族がそれらに匹敵する陶磁器の生産を後押しした。
ヨーロッパのテーブルウェアの様式は19世紀に確立。そこへ異色な存在として現れたのが、濃いコーヒーを飲むための小さなカップ、デミタス(Demitasse)だった。ヨーロッパではコーヒー文化が浸透するとともに、このデミタスカップも広まっていくことになる。
19世紀の半ば以降には、日本的なモチーフや構図を発展させたジャポニスム様式が異彩を放った。また、欧州の名窯がその国ならではの特徴あるデザインを提示し、デミタスカップは様式に溢れ、作品の幅が広がっていった。

今回の企画展では、そんなデミタスカップの世界を愉しんでみてはいかがだろうか。

今回ご紹介した企画展の詳細はこちら!

企画展「デミタスカップの愉しみ」
会期: 6月15日[火]-6月27日[日]
午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:群馬県立近代美術館 展示室 1
観覧料:一般:900(720)円、大高生:450(360)円 
監修:岡部昌幸(当館特別館長・帝京大学教授)

HP:http://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/index.htm

(※会期は変更前)

コピーする