群馬県×株式会社笑下村塾「群馬の高校生が山本知事に物申す!」
〜県内の選抜高校生による山本知事への提言会〜
11月20日、群馬県の高校生が自身の抱いている社会の問題について、山本一太知事に直接提言します。
若者が知事に直接主張したいこととは…?!
株式会社笑下村塾は、今年度より群馬県とタッグを組み、お笑い芸人さんが行う主権者教育の出張授業(「笑える!政治教育ショー」)がスタートしました。現在まで52校へ授業を届けてきましたが、7月の参院選では県内の18歳投票率が前回に比べ8%以上上昇するなど、嬉しい結果も出ています。
授業では、学生に「社会は自分の手で変えられる」と少しでも感じてもらうため、社会は変えられることを伝え、生徒1人ひとりが変えたい社会課題について考える場を設けています。
出張授業を通して「社会を変えたい」と声をあげてくれた多くの学生の声を無駄にせず、次のステップに繋げるため、山本知事と学生が直接意見を交換する場を設けました。
<開催概要>
−日時 2022年11月20日(日) 15時〜17時(受付開始14時30分)
−場所 群馬県庁32階 官民共創スペースNETSUGEN
(〒371-8570 前橋市大手町1-1-1)
−出席予定者 山本一太(群馬県知事)
たかまつなな(株式会社笑下村塾代表)
−概要 県内の高校生1人ひとりが感じる地域の課題について、これからの群馬県の未来のために何ができるかを知事へ直接提言する。
(※提言会参加希望の高校生の募集はすでに終了しております。)
<プログラム内容>
⒈高校生からの提言(パワーポイント等を使用した発表形式)
高校生が実際に感じている社会や県への課題について問題提起と提案を行います。
※提言内容については随時笑下村塾公式Twitterにて情報を公開予定
⒉ディスカッション
学生からの提案を受けて、知事を交え意見交換します。
⒊今後に向けての展望
提言会のまとめとして、具体的な今後の展望を双方で共有します。
<日本は最下位?!社会を変えられると思わない若者>
日本財団が2022年に18歳を対象に行った「第46回調査国や社会に対する意識(6カ国調査)」で、「自分の行動で国や社会を変えられると思うか」という問いに対して、「そう思う」と答えた日本の若者はたった26.9%。6カ国中最下位であり、5位のイギリス(50.6%)と比べてもほぼ半分と、驚くべき数字です。
ただ、若者が社会について変えたいと思うことがないのかというと、そうではありません。
株式会社笑下村塾は、全国で毎年約2万人の若者に出張授業を届けています。その中で、多くの若者が社会に対しての問題意識を心の中に抱えていることに気がつきました。しっかりとした思いがあるにもかかわらず、表面化しないのにはさまざまな要因が推測されますが、一番は「社会は自分の手で変えられる」と実感できないからだと考えています。
<官民連携!群馬県内の全高校で政治の授業を実施>
今年度より群馬県と株式会社笑下村塾がタッグを組み、お笑い芸人さんが行う主権者教育の出張授業(「笑える!政治教育ショー」)がスタートしました。この授業は、ロールプレイやクイズを通じて楽しむことで政治や社会問題の敷居を下げ、「社会は変えられる」ことや「自分の一票で意思表示することの大切さ」を伝えるものです。県レベルで一斉に官民連携の授業を実施するのは、全国的にも今回が初めての試みでした。
今年度は高校3年生を対象に、参院選の時期に集中して4月から7月10日までの約3ヶ月間で県内全79校のうち49校、約9800人の生徒に対して授業を行いました。
講師として県出身のJOYさんやタイムマシーン3号さんをはじめ、総勢48組の芸人さんにご協力いただいています。今回のプロジェクトに合わせ、「私が社会を変えるためにできること」という、1人ひとりが感じている社会への問題意識について発表する場も設けました。群馬県で打ち出している「始動人」の概念やヨーロッパの主権者教育を取材したうえで重要だと考え、今回初めて導入したものです。社会を変える方法はたくさんあり、その一歩を踏み出すきっかけを考えてもらうことを意図していますが、同時に学生が社会に対しどのようなことを問題に感じているのか、大人が知る貴重な機会となりました。
<18歳投票率が8%以上上昇!若者の政治参加を促すことに成功>
結果、今年の参院選で県内の18歳投票率は大きく向上しました。43.16%と総務省公表の全国平均を4%以上上回り、前回の参院選と比べても8%以上の大幅な増加となりました。多くの選挙で投票率が低下し、特に若者の低投票率が全国的に大きな課題となるなかで、この結果は群馬県の若者へのアプローチが成功した証といえるでしょう。
学生へのアンケートにも、「投票の大切さがわかったので18歳になったら必ず投票に行きたい」、「社会は変えられるかもしれないと希望が持てたので、行動を起こしたい」という声が多数寄せられ、若者の政治参加を促すという目的も達成しています。
<高校生が知事に直接提言!共に社会課題の解決へ>
群馬県と共同で取り組んでいる出張授業プロジェクトは、県の「始動人」の育成の目的と強く関係しています。「始動人」とは「自分の頭で考え、他人が目指さない領域で動き出し、生き抜く力を持つ人」のこと。この育成のため、県ではさまざまな取り組みを打ち出しています。
若者の社会参画を押し進めるためには若者が「社会は変えられる」と感じ、実際に社会を変える体験を積み重ねていくことが一番大切です。そのため、出張授業の枠にとどまらず、若者の声を届けるための新しい試みとして、高校生による県知事への提言会を企画しました。この提言会をきっかけに、若者と行政が繋がり、実際の社会課題解決に向けた議論へ展開することを期待しています。
◆笑える!政治教育ショーin群馬
https://www.shoukasonjuku.com/seijikyouiku-gunma
●株式会社笑下村塾とは
お笑い芸人が政治やSDGs、コミュニケーション力などを学ぶ企業研修や出前授業を、全国で展開しております。若者へ向けた社会問題の発信にも力を入れており、2019年の参院選の際に制作した「若者よ、選挙にいくな」という投票啓発動画はツイッターで約400万回再生されました。
https://www.shoukasonjuku.com/
●たかまつななプロフィール
たかまつなな/株式会社 笑下村塾代表取締役
1993年神奈川県横浜市生まれ。時事YouTuberとして、政治や教育現場を中心に取材し、若者に社会問題を分かりやすく伝える。18歳選挙権をきっかけに、株式会社笑下村塾を設立し、出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs」を全国の学校や企業、自治体に届ける。著書に『政治の絵本』(弘文堂)『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』(くもん出版)がある。