カルチャーを発信し続けるセレクトショップ『LONDON CALLING 高崎OPA店 /Dr.martens(ドクターマーチン )正規取扱店』

Dr.martens(ドクターマーチン )といえば、ガチガチの革靴よりカジュアルだけどスニーカーよりも大人なデザインに、特徴的なイエローのステッチが目を引く人気のファッションアイテム。その歴史は長く、1945年の開発以降、ワークブーツとしての出発、スキンズのアイテムとして反骨精神を象徴するアイテムへ、ブランド躍進の立役者ミュージシャン達の着用、ユースカルチャーとしての定着など、現在まで様々な立場の人々の足元として愛されてきた。

とりわけ音楽を愛する人々には根強い人気がある。今回、紹介するドクターマーチン正規取扱店として、群馬県にてカルチャーを発信し続けるセレクトショップ『LONDON CALLING 高崎OPA店』も例にもれず、同店の経営者である上澤津孝氏は、日本のロカビリーバンドとして、1988年から1999年にかけて活動し、2017年に再結成したバンド“MAGIC(マジック)”のボーカルを担当する。

今回、GOOR*では『LONDON CALLING 高崎OPA店』へのショップインタビュー・同店経営者である上澤津孝氏へLIVE直後の単独インタビューを行い、群馬にて彼らが発信し続けるカルチャーに迫った。

取材・文:橋本、木戸口

Dr.martens(ドクターマーチン )が辿った変遷

若い世代に限らず幅広い世代に大人気のシューズブランドDr.Martens(ドクターマーチン)。そんな世界中多くの人に愛されるシューズブランド“ドクターマーチン”の歩みから紹介していく。ドクターマーチンはなぜ世界中に名を轟かせ続けることが出来るのか。なぜ愛される続けられるのか。その秘密には変化していく時代に寄り添い、ユーザーがブランドの歴史を作ってきた過去があった。

Dr.Martens(ドクターマーチン )”のアイコンシューズ

イギリス生まれのシューズブランド”Dr.Martens”8ホールブーツ(靴紐を通す穴が縦に8個並ぶブーツ)が同ブランドのアイコンシューズとなっている。
1960年代、それまでのワークブーツと比較すると耐久性に優れている点から、肉体労働者たちから多くの支持を受け、ワークブーツとしての確固たる地位を獲得する。後に、ロックバンド「ザ・フー(THE WHO)」のピート・タウンゼントが8ホールのマーチンブーツを履いたことをきっかけにミュージシャンやそのファンを中心に、ファッションアイコンとして”Dr.Martens(ドクターマーチン)”は若者にも知れ渡っていった。
そんなドクターマーチンが持つ歴史の立役者『始まりのブーツ、8ホールブーツ』の誕生は、「ソール」の開発から始まった。

1940年代。当時25歳にして兵役に従事していたクラウス・マルテンス博士が戦後に残っていた靴修理屋の廃物を利用し、自身の怪我をした足でも負担を感じることのないエアクッションソールの発明に成功する。彼はそのソールに「ドクターマーチンソール」と名付けた(マーチンとは開発者マルテンスの意)。マルテンスは「ドクターマーチンソール」を使い、大学時代の旧友であるヘルベルト・フンク博士と協力し、独自の靴をドイツで生産開始した。二人の事業は、10年も経たずに成功の兆しを見せ始める。1950年代。マルテンスとフンクの二人が開発した「ドクターマーチンソール」がイギリスの老舗ワークブーツメーカーであるR.グリックス社に評価され、1960年に技術提携を結び、最初のブーツとなる「1460」と名付けられたDr.Martens(ドクターマーチン )のアイコンシューズ『8ホールブーツ』が誕生した。この『8ホールブーツ』は、瞬く間に大きな広がりを見せる。

『8ホールブーツ』のイメージ

安価で軽い履き心地がワークブーツとして肉体労働者や郵便配達員などの人気を集め、ワークブーツとしてのイメージを強く根付かせ、確固たる地位の確立に成功した。しかし、1960年代当時に反体制的な思想を持った、「スキンヘッド」や、ロックバンド「ザ・フー(THE WHO)」のピート・タウンゼントが、労働者の誇りと反逆的な姿勢の象徴としてドクターマーチンを好んで履いたことによって、ビートルズローリング・ストーンズクイーンなどのミュージシャンらが、マーチンブーツを好んで着用するようになり、ファッションアイテムとしてドクターマーチンは広く知れ渡っていく。こうして、ドクターマーチンは日常的に使用されるお洒落アイテムとして人気を集め始める。

今もなおユーザーがブランドイメージを作り続ける“Dr.Martens(ドクターマーチン )”

発売から現在まで多くのファンに愛され続けてきたドクターマーチンは、現在も様々なブランドとコラボしている。イギリスの郵便配達員(ロイヤルメール)と、TredairShellys ジョージコックスなど、その種類は様々だ。日本のブランドにもコラボを果たしているものは多く、ヨウジヤマモトをはじめ、Y’s(ワイズ)BEAMS(ビームス)など人気ブランドが並ぶ。ドクターマーチンの持つ、飽きの来ないデザイン、それでいてユニークでオリジナル、築き上げられた信頼性が今も多くのファンを持つ理由と言える。
ドクターマーチンのブーツはこれからも多くのファンと共に歴史を作っていくだろう。

“Dr.Martens(ドクターマーチン )”をお買い求めの際は、正規取扱店『LONDON CALLING 高崎OPA店』へ!
公式Instagram:https://www.instagram.com/london_takasaki/

『LONDON CALLING 高崎OPA店』経営者 上澤津孝氏へインタビュー

“MAGIC(マジック)”のボーカル 上澤津孝氏

(黒字:上澤津孝、青字:インタビュアー

今回のインタビューでは、ロカビリーという音楽のジャンルで連想させる靴ってラバーソール・サドルシューズであったりが多いと思いますが、上澤津さんにとって経営されているお店で取り扱う『ドクターマーチン』は、ファッションの中でどのような存在であるのか聞かせて頂きたいです。

バンド『MAGIC(マジック)』の活動でロンドンで撮影・レコーディングをしていて、その頃にまだ日本では「ドクターマーチン」はセレクトショップで並んではいるけど、「ドクターマーチン」のショップというのはメジャーでは無かった。そこでイギリスに行った時に安く買えて、種類も多かったんです。それを買って帰ってきたのが始まりですね。
『ドクターマーチン』って履きやすい。それまでは、別のエンジニアブーツは履いていたんだけど、それに比べると相当履きやすくて、プライベートは結構『ドクターマーチン』を履いてた。

なるほど。そこからどのようにお店をオープンされたのでしょうか。

そうですね、沖縄に移住したのが14年前なんだけど、その時にロカビリーショップをオープンした。はじめは『ジョージコックス』を扱っていたけれど、突然倍近く値上がりをして、みんな欲しいけどなかなか買えないという人が多くなった。

それで『ドクターマーチン』を沖縄には扱っているところもそんなになかったし、元々『ジョージコックス』を仕入れたところが『ドクターマーチン』も扱っていたので、販売を始めたんですね。「沖縄にはマーチンショップがないからやらせてくれ」とお願いしたら、「もし上澤津さんがやってくれるなら」ということでOKがもらえて、店に出した。そしたら意外に沖縄も『ドクタマーチン』好きな方が多くてね。

他にも日本でお店出せないかなと考え始めて、北陸にも『ドクターマーチン』は無くて、金沢にも出店。あとは、ドクターマーチンショップとしては出せないけれど、セレクトショップ としては『ドクタマーチン』を取り扱うことができるので、高崎でもやろう!となった。

なるほど。では、現在お店を経営されており、それと同時にミュージシャンであるところに対して、上澤津さん自身どのように捉えられているのでしょうか。

全く別ですね。元々はロカビリーショップを沖縄に出して、小さい店で自分1人細々と好きな音楽をやっていけたらと思っていたんです。それが『ドクターマーチン』をやったことによって、ビジネスが大きくなったので、5年ぐらい音楽をやる時間がなくなった。

当時は、とにかく会社として大きくして、スタッフがちゃんと食べていける会社にしようって。逆に、今はスタッフが頑張ってくれるから、社長として出勤しなくても良くなってくる。もちろんデスクワークは多いんですけどね(笑)
ただ、音楽をする時間が取れるようになった。音楽はまた完全に時間がとれる様になったからやっているので趣味ですね。仕事はアパレルということで。

今、ロカビリーというジャンルに若い世代はあまり触れられてないのですが、それに対して、この記事をきっかけに何かメッセージや、見えているビジョンを伺えたらと思います。

ロカビリーっていうスタイルは独特なところが多い。ストレイキャッツのスタイルというようなルールが結構強くあるんだけど、そこに拘らずにいろんなことをやりたい。ただ、やっぱりロックンロールのビートループがやっぱり昔から好きなのでね、それはやっぱ自分の音楽の中ではやっていきたい。
確かにロカビリーのブームは終わっているかもしれない。でも、90年代のロカビリーが流行った時の若い世代、その方達のお子さんたちでロカビリーを好きな人は結構いるんですよ。

なるほど。ロカビリーはブームを超えて、今尚親子間で引き継がれているのですね。

「お父さんが好きだから好きになりました。」って、20歳前や中・高校生ぐらいの子が、お店を訪ねて沖縄に遊びに来てくれたりする。ただその子たちが、ロカビリーバンドをやってないとこはやっぱり寂しいですね。でも、ロカビリーっていうのは、もともとエルヴィスプレスリーが大ブレイクして流行った。その一つの時代が終わったけれど、StrayCat(ストレイキャッツ)が出てきてまた大ブレイク。日本では、ブラックキャッツがやってた。ブラックキャッツが解散して日本も静かになってきたかなと思ったときは、PLEASUREとかMAGICが出てきましたよね。

やっぱりそのときの、若いバンドでアイドルになるバンドが出てくると、盛り上がるんですよね。だから日本でも、アメリカでもStrayCatみたいなバンドが出てくると、いつでもブレイクすると思う。
ロカビリーって音楽自体にやっぱりみんなが好きになる要素がある。だから、若いロカビリーバンドがいつか出てくるんじゃないかなと期待してます。

ただ、ロカビリーってやっぱりギターとかウッドベースなんですけど、もうとても難しいそうです。かなり練習しなきゃいけない。しかもすごく難しいのに、なかなか売れない音楽(笑)
だから、人口が減るのは仕方ない。それでもロカビリーが好きだっていうバンドが出てくればと思う。

では最後に、上澤津さんは活動を今もずっと続けられていますが、ライブにきている若い世代にカルチャーとして残していると感じる点はありますか。

ありますね。ファンで10歳ぐらいの男の子が居て、お父さんがマジックのファンなんですね。マジックが30周年でDVDがあるんですけど、渋谷のライブで一番前で押されて泣いてる子なんです。その子はお父さんにギターを買ってもらって、ロカビリーを一生懸命練習しているらしいんです。その子が10年後に18ぐらいなんですよ。もしも、彼がベースをやる仲間を見つけられたら、音楽シーンに出てきてくれるかもしれないですよね。

もしかしたら、上澤津さんがプロデュースとかもあるかもしれないですね。

そうかもしれない。沖縄にもそういう人がいて男の子がギター弾いて、女の子がダンスしていたりでやってる兄弟とかもいます。次の若い世代だったり、やっぱり必ず目の前で何か残ってるものが見えているっていうのも原動力ですね。そういうところにやっている意味があるのかなって。

お忙しい中ありがとうございました!

GOOR*編集部が実際に店舗へ!

2017年高崎OPAオープン当初から、セレクトショップ として愛され続けている『LONDON CALLING 高崎OPA店』。同店に通う年齢層も下は高校生から、上は60代70代の方までと幅広く、まさにDr.martens(ドクターマーチン )を求めるファンにも御用達のお店となっている。

Dr.martens(ドクターマーチン )の他にも、UKロックの繋がりが深いブランド取り扱うセレクトショップとなっており、FREDPERRY(フレッドペリー)KANGOL(カンゴール)GEORGE COX(ジョージコックス)の各アイテムがずらりと並び、取り揃えられているハイセンスなアイテム達が目を引く同店。『LONDON CALLING 高崎OPA店』に通えばオシャレになれること間違いなし!
少しでも興味を持った方は、ぜひ店舗概要をチェックしてみてほしい!!

最後に、『LONDON CALLING 高崎OPA店』スタッフ 桂さんに聞く、お店のポイント!

スタッフ 桂さんコメント:
『LONDON CALLING 高崎OPA店』は、系列店にDr.martens(ドクターマーチン )の専門店を持ち、当店は通の人気ブランドを取り揃えるセレクトショップとなっています。頭から爪先まで個性の光るハイセンスなトータルコーディネートを提案し、お客様が楽しみながらお買い物できる空間・どこにもないロックショップを目指しています!

高崎オーパへお買い物の際は、『LONDON CALLING 高崎OPA店』へ!
公式Instagram(https://www.instagram.com/london_takasaki/)にて、店舗情報も公開されています!
ぜひチェックしてみよう!!

店舗紹介:LONDON CALLING 高崎OPA店
住所:群馬県高崎市八島町46-1
問い合わせ:027-310-1960
Twitter:https://twitter.com/takasaki1960
Instagram:https://www.instagram.com/london_takasaki/
この記事のURLとタイトルをコピーする